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K-port について

2011年3月11日、東日本大震災。その発生をアメリカからの帰国途中に知った渡辺謙は、「何かをしなければ!」という思いに駆られ、クリエイターの小山薫堂さんらとともに、支援サイト「Kizuna311」を立ち上げました。そして、現地にも繰り返し足を運びました。「できるだけ多くの人に会いたい。皆さんの気持ちを少しでも受け止めたい…」。お目にかかった方々は約1万人、その中で、被災地にも多くの友人が出来ました。

「K-port」も、故郷の復興に奔走する友人たちとの交流から生まれました。NHKのドキュメンタリー取材で知り合って以来親交を深めるようになった同世代の老舗酒造会社の社長、40代の鮮魚卸売り業者、そして30代のコーヒーショップ経営者。「何をすれば被災地の役に立てるのか…」、2012年春から、彼らと何度も話し合いを重ねる中で、渡辺は、「“心の港(port)” をプレゼントしたい」という思いに至ったのです。人々の心を温かくし、勇気づけ、夢を与えられる“心の港”。「あそこに行けば、みんなとつながることができる、そして何か楽しいことがある…」。そんな場所が求められていると考えました。

2012年9月、渡辺は、復興支援への熱い思いを胸に、世界的に知られる建築家・伊東豊雄さんの事務所を訪ねました。伊東さんも、「みんなの家」を建てるなど積極的に被災地支援に取り組んでいます。渡辺が「建物の設計をお願いしたい」と伝えると伊東さんは快諾、事務所の若いスタッフとともに設計をスタートさせました。目指したのは、ふだんはカフェとして憩いの場となり、時にはエンターテイメントのステージにも変身するような、スタイリッシュで楽しい空間作り。渡辺や気仙沼の仲間たちもたびたび伊東さんと意見を交換しながら設計図を練り上げ、2013年10月ついに建物が完成、11月25日にオープンしました。

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K-port の場所・建物

K-portは、まさに気仙沼港の目の前にあります。鉄骨造り平屋建て、延べ床面積約120平方メートル。屋根には東京駅でも使われている石のスレート、壁には天然の焼き杉を使用しています。黒色の不規則な五角形の建物は、芝居などのエンターテイメントが行われる“小屋” をイメージしたものです。室内は、落ち着いた朱色に彩られた、吹き抜け構造の開放感ある空間。大きな窓の向こうからは、気仙沼を象徴する海と、行き交う漁船、さらには漁師さんたちの姿が目に飛び込んできます。気仙沼では、防潮堤設置についてさまざまな議論が交わされてきましたが、「気仙沼の人びとと海との関わりが、いかに深く大切なものか」を、渡辺は、K-portからの風景を通じて、一人でも多くの人に感じてほしいと願い、ここにK-portを建てました。

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シンボルマーク について

K-portの一番のコンセプトは、「つなぐ」です。カフェとして、イベントスペースやギャラリーとして、気仙沼で暮らす人びと同士をつなぐ場所でありたい。さらにまた、気仙沼の人びとと、日本や世界の他の地域・人びとをつなぐ場所となりたい。そのことによって、気仙沼の未来を、気仙沼に暮らす人々の心を明るく照らす「灯台」のような役割を果たしたい。そんな願いを込めて、シンボルマークのデザインコーディネートを、現代美術家でありデザイナーである中山ダイスケさんにお願いしました。

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渡辺が、毎日、店に送る

FAXメッセージ」

渡辺は、世界のどこで仕事をしていても、可能な限り毎日、店にいっらっしゃるお客様に向けて、FAXメッセージを送り続けています。FAX は店の一角に置かれ、過去のメッセージも見ることができます。

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子供たちのための小さな基金K-port 貯金箱」

K-portは、気仙沼の将来を担う子供たちのために、大変にささやかながら、基金の運営をしています。名前は「K-port貯金箱」です。この「K-port貯金箱」への寄付をお願いするイベントや物品販売を折々に開催し、その収入をK-port貯金箱に入れていき、気仙沼の将来を担う子供たちのために使っていきます。これまで、気仙沼市立図書館に「K-port文庫」をプレゼントしました。図書館の皆さんと一緒に、渡辺が本の選定をやらせていただきました。また市内の条南中学校の吹奏楽部には、トランペットを贈りました。

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